日本腐植物質学会とは
腐植物質(フミン物質)およびその類似物質は土壌、水圏、堆積物、食品、生体等の中に普遍的かつ多量に見いだされる物質であり、生態系で重要な役割を果たす重要な有機物資源です。
本学会の前身である「日本腐植物質研究会」は、このような腐植物質に関連する様々な分野の研究の発展と交流を図るため、1986年に設立され、以来毎年1回研究会を開催するとともに、会員に腐植物質研究に関する情報および試料の提供を行ってまいりました。近年の環境ブームとともに急激に会員数が増加したことなどを受けまして、2001年度総会において「日本腐植物質学会」への移行が決定し、2002年より学会として運営されております。
なお、本学会では「International Humic Substances Society: IHSS(国際腐植学会)」における「Japan Chapter(日本支部)」として以下の業務もおこなっています。
- IHSS事務局(アメリカ)と日本会員との連絡
- IHSSで定められたReference samples of humic substances(humic and fulvic acids)の日本試料の調製および配布
組織(2023/01/01〜2025/12/31)
会長
藤嶽 暢英(神戸大)【HSR誌編集委員長】
副会長
山本 光夫(東京大)
常任評議員(事務局)
柳 由貴子(山口大)
委嘱評議員
青山 正和
評議員
兒玉 宏樹(佐賀大)
杉山 裕子(岡山理科大)
寺島 元基(福島国際研究教育機構)
長尾 誠也(金沢大)
早川 和秀(琵琶湖環セ)
眞家 永光(北里大)【企画委員長】
山下 祐司(東京大)【広報委員長】
山本 修一(創価大)
渡邉 彰(名古屋大)【特別会計委員長】
会計監査
飯村 康夫(滋賀県大)
千賀 有希子(東邦大)
| 一般会員 | 189名 |
|---|---|
| 賛助会員 | 株式会社大川温泉 |
| 団体会員 | デンカ株式会社 内外化学製品株式会社 日本オーガニックミネラル株式会社 日本フミン化学株式会社 ライフイン株式会社 |
| 名誉会員 | 3名 |
日本腐植物質学会 規約
- 目的
本会は腐植物質に関連した研究の発展と知識の交流をはかり、自由な討論の場をつくることを目的とする。 事業
- 講演会の開催
- 学会誌「Humic Substances Research」の刊行
- その他、会の目的を達成する上に必要なこと
会員
- 正会員:会の目的に賛成する個人とする。正会員は役員の選出および被選出、会の行事参加の権利がある。
- 賛助会員:会の目的に賛成する個人または団体で賛助会費を納めるものとする。
- 団体会員:会の目的に賛成する団体とする。会の行事参加の権利がある。
- 名誉会員:この学会に特に功労のあった者で、本人の内諾を得た上で役員会が推薦し総会の承認を得た個人とする。
役員
会の運営を円滑にするため、つぎの役員をおく。役員の任期は2年とし留任はさまたげない。- 会長(1名):正会員の中から総会で選出する。
- 副会長(1名):評議員の中から会長が指名する。
- 評議員(10名程度):正会員の中から総会で選出する。
- 常任評議員(若干名):会長が指名する。
- 委嘱評議員(元会長):会長が委嘱する。
- 会計監査(2名):評議員会で正会員の中から候補者を推薦し、 総会で承認する。
- 総会
総会は会長が招集し、必要と認めた事項について審議決定するため、毎年1回開催する。 - 会費
会費の額およびその改訂は総会で決定する。 規約の改正
総会の議決による。[付則]
- 本会の会計年度は1月1日から12月31日までとする。
- 事務局は会長の所属機関または会長の指定する機関とする。
- 会費は正会員年額2,500円、賛助会員は年額1口10,000円、団体会員は年額1口20,000円とする。
制定:1986年9月6日
一部改正:
1987年9月5日、1988年7月9日、1991年10月26日、1996年11月21日、1997年11月21日、2002年11月15日、2003年11月14日、2004年11月26日、2004年12月14日、2006年11月3日、2010年11月29日、2011年11月17日、2014年11月22日、2015年11月19日
学会ロゴマークについて
学会創立40周年を記念したロゴマーク公募事業に対して延べ23件の応募をいただき、本学会役員会による審議によって採用作品を決定しました。以下、ロゴコンセプトと作者略歴のご紹介です。
コンセプト
「HS」をモチーフに、腐植物質の多様性と相互作⽤、そして地球環境における重要性を象徴。ダイナミックな3⾊の円弧は、それぞれ⼟壌(茶⾊)、⼤気(緑⾊)、⽔(⻘⾊)のアースカラーを⽤いて、腐植物質がこれらの環境要素と密接に相互作⽤している様⼦を表しています。また、多様な分野の研究者が集まる学会であること、異なる分野の融合や、知識の交流、未来への希望を象徴する成⻑や発展をイメージしています。
作者略歴
彦根 正 (ひこね ただし)
東京都在住。2社のデザイン会社に在籍後、1993年に独立。マーク・ロゴタイプ開発制作を中心にフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動中。富山県立大学シンボルマーク、大分県豊後大野市市章等自治体マーク、室蘭観光協会ロゴマーク等の多方面の公募や、企業、諸団体のロゴマーク開発、制作をおこなっている。